ご当地ラーメンで スタンプラリーを企画

bp2LNZNf_VL013_r01個性を演出して日販倍増
生食堂のメニュー開発が熱い。かつての学食は〝低価格〟と〝ボリューム〟とが強みだったが、外食全般がデフレ傾向にある中、その優位性は失われている。喫食率をアップするためには、バラエティーやエンターテインメントが欠かせなくなっている。中でもラーメンは重要なカテゴリー。「ラーメンが学食の評価を左右する」といっても過言ではない。そんな中、関西大学の学食が「ご当地ラーメンスタンプラリー」と題したユニークなラーメン企画を実施している。学食を手がける生活協同組合の三野英二飲食事業部長に企画動向を聞いた。


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3万人弱のマンモス校

──学食の現状は?
三野 千里山キャンパスの学生数は約2万7000人、教職員は約1000人。生協が経営する学食は3ヵ所。1000席の「凜風館」を主力に全1400席を有します。利用者数は1日約3000人。ラーメンは、醤油(380円)、塩(同)、豚骨(420円)、チャーシュー(580円)の4品。通常日販は4品合計で約100杯ですが、イベントラーメンを実施すると200~250杯に跳ね上がります。

──イベントとは?

三野 ご当地麺や冷やし麺などの季節限定ラーメンです。直近は「ご当地ラーメンスタンプラリー」と題し、7品(札幌、山形、東京、名古屋、大阪、長崎、沖縄)のご当地麺を週替わりで提供しました。390円均一、週2日限定、7週間サイクル×2回転で計3ヵ月間実施し、7品全部食べると抽選で景品がもらえる企画です。日販実績が示すように反響は上々です。

潜在ニーズに応える

──企画の趣旨は?
三野 最寄り駅から本校までに多くのラーメン店があり、それらと比較すると、学食のラーメンは個性に欠けます。また、本校は敷地が広いし、休み時間も限られるので、校外に抜け出すのは面倒。なので、「ラーメンを食べたくても学食に食べたいラーメンがない」という不満があると思い企画しました。最近の若者は舌も肥えてますしね。

 ──メニュー開発の経緯は?
三野 業務用商品を多数取り寄せ、オペレーションを検討して、最終的に7品に決定しました。以前に比べてラーメンスープ、がらスープとも種類が豊富で、メーカーさんの提案も充実しているので、思った以上にスムーズでした。地域性や話題性のある料理を手軽にメニュー化するなら、やはりラーメンが最適だと再認識しましたね。

山形や沖縄が人気

──7品のうち売れ筋は?
三野 それが結構微妙なんです。味については、従来の定番に近い東京や札幌の評価が高いのですが、販売数で見ると山形や沖縄など個性のある方が売れてます。「未経験のラーメンを食べたい」というエンタメニーズを実感しますね。大阪も人気ですが、これは地元びいきというか、そもそも大阪ラーメンなんてありませんから、興味津々といったところでしょうか。

 ──栄養管理は?
三野 もちろん配慮してます。ただし、ランチタイムのラッシュはすごいので、FFのラーメンに野菜をたくさん盛り込むのは困難。サイドに野菜料理の小鉢を充実させてバランスを取るよう提案しています。いまの若者は昔に比べ食事に賢いですから。その辺は自己管理できてると思います。

──今後の予定は?
三野 ラーメンばかりに偏っても困るのですが、ラーメン企画が歓迎されるのは事実。手軽に使える業務用商材も充実しているので、今後もスタンプラリーのようなご当地麺企画を定期的に実施したいですね。


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三野 英二(さんの・えいじ)

1948年、大阪府吹田市生まれ。
関西大学社会学部卒業後、出版編集、印刷、金物業界などを経て76~85年関大生協。
85年フランチャイズ清掃会社を起業。02年関大生協グループ会社に復帰。08年から現職、飲食事業部部長として学生食堂、学内CVSを指揮する。

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尾形久(おがた・ひさし)

【飲食部食堂統括店長】
料理人修業、量販店経営、飲食店経営を経て同組合入社という異色の経歴。
当初は不動産部に在籍したが、経歴に白羽の矢が立ち、今春から食堂統括店長として手腕を振るう。

【コメント】
ここ数年、ラーメン専門店のレベルアップが著しいので、学食ラーメンも負けてはいられません。本校学食は、フードコートのようにラーメンブースを特設し、より専門店に近い味を提供できるよう努めています。単価は他大学の学食に比べて高めですが、それだけに品質は自負してます。飽きることのないように定期的に日替わりメニューを入れることや、新メニューの開発にも力を注いでいます。学食ラーメンの最高峰を目指したいですね。

admin統計データご当地ラーメンで スタンプラリーを企画 個性を演出して日販倍増 生食堂のメニュー開発が熱い。かつての学食は〝低価格〟と〝ボリューム〟とが強みだったが、外食全般がデフレ傾向にある中、その優位性は失われている。喫食率をアップするためには、バラエティーやエンターテインメントが欠かせなくなっている。中でもラーメンは重要なカテゴリー。「ラーメンが学食の評価を左右する」といっても過言ではない。そんな中、関西大学の学食が「ご当地ラーメンスタンプラリー」と題したユニークなラーメン企画を実施している。学食を手がける生活協同組合の三野英二飲食事業部長に企画動向を聞いた。 3万人弱のマンモス校 ──学食の現状は? 三野 千里山キャンパスの学生数は約2万7000人、教職員は約1000人。生協が経営する学食は3ヵ所。1000席の「凜風館」を主力に全1400席を有します。利用者数は1日約3000人。ラーメンは、醤油(380円)、塩(同)、豚骨(420円)、チャーシュー(580円)の4品。通常日販は4品合計で約100杯ですが、イベントラーメンを実施すると200~250杯に跳ね上がります。 ──イベントとは? 三野 ご当地麺や冷やし麺などの季節限定ラーメンです。直近は「ご当地ラーメンスタンプラリー」と題し、7品(札幌、山形、東京、名古屋、大阪、長崎、沖縄)のご当地麺を週替わりで提供しました。390円均一、週2日限定、7週間サイクル×2回転で計3ヵ月間実施し、7品全部食べると抽選で景品がもらえる企画です。日販実績が示すように反響は上々です。 潜在ニーズに応える ──企画の趣旨は? 三野 最寄り駅から本校までに多くのラーメン店があり、それらと比較すると、学食のラーメンは個性に欠けます。また、本校は敷地が広いし、休み時間も限られるので、校外に抜け出すのは面倒。なので、「ラーメンを食べたくても学食に食べたいラーメンがない」という不満があると思い企画しました。最近の若者は舌も肥えてますしね。  ──メニュー開発の経緯は? 三野 業務用商品を多数取り寄せ、オペレーションを検討して、最終的に7品に決定しました。以前に比べてラーメンスープ、がらスープとも種類が豊富で、メーカーさんの提案も充実しているので、思った以上にスムーズでした。地域性や話題性のある料理を手軽にメニュー化するなら、やはりラーメンが最適だと再認識しましたね。 山形や沖縄が人気 ──7品のうち売れ筋は? 三野 それが結構微妙なんです。味については、従来の定番に近い東京や札幌の評価が高いのですが、販売数で見ると山形や沖縄など個性のある方が売れてます。「未経験のラーメンを食べたい」というエンタメニーズを実感しますね。大阪も人気ですが、これは地元びいきというか、そもそも大阪ラーメンなんてありませんから、興味津々といったところでしょうか。  ──栄養管理は? 三野 もちろん配慮してます。ただし、ランチタイムのラッシュはすごいので、FFのラーメンに野菜をたくさん盛り込むのは困難。サイドに野菜料理の小鉢を充実させてバランスを取るよう提案しています。いまの若者は昔に比べ食事に賢いですから。その辺は自己管理できてると思います。 ──今後の予定は? 三野 ラーメンばかりに偏っても困るのですが、ラーメン企画が歓迎されるのは事実。手軽に使える業務用商材も充実しているので、今後もスタンプラリーのようなご当地麺企画を定期的に実施したいですね。 三野 英二(さんの・えいじ) 1948年、大阪府吹田市生まれ。 関西大学社会学部卒業後、出版編集、印刷、金物業界などを経て76~85年関大生協。 85年フランチャイズ清掃会社を起業。02年関大生協グループ会社に復帰。08年から現職、飲食事業部部長として学生食堂、学内CVSを指揮する。 尾形久(おがた・ひさし) 【飲食部食堂統括店長】 料理人修業、量販店経営、飲食店経営を経て同組合入社という異色の経歴。 当初は不動産部に在籍したが、経歴に白羽の矢が立ち、今春から食堂統括店長として手腕を振るう。 【コメント】 ここ数年、ラーメン専門店のレベルアップが著しいので、学食ラーメンも負けてはいられません。本校学食は、フードコートのようにラーメンブースを特設し、より専門店に近い味を提供できるよう努めています。単価は他大学の学食に比べて高めですが、それだけに品質は自負してます。飽きることのないように定期的に日替わりメニューを入れることや、新メニューの開発にも力を注いでいます。学食ラーメンの最高峰を目指したいですね。あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!