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なんちゃって麺が一番好きなのは日本人

 海外で日本のラーメンが流行している話はよく聞くが、実際は〝なんちゃってラーメン〞であることが珍しくない。いくら〝日本風〞をうたっても、そこは食文化の違いで許されよう。なぜなら、世界一〝なんちゃってアレンジ〞が大好きな日本人が、そんなこと言えた立場じゃないからだ。それを表すように、即席麺の新製品のアレンジも混迷を極めている。
まずは、イタリア人もビックリなパスタのラーメン化だ。「日清 パスタなラーメン 〈オニオン香るクリーミーチャウダ〉〈魚介風味の完熟トマトスープ〉」(日清食品冷凍)は、平打ち生パスタ〝タリアテッレ〞を〝ズルズル〞と箸で食べる。
鍋の締めにラーメンを入れるのが当たり前になった昨今だが、「キユーピー 3 分クッキング 鍋パスタ用〈クリームソース〉〈トマトソース〉」(キユーピー)は、パスタを乾麺の状態から加えることを前提とした鍋つゆ。煮込み鍋ラーメンならぬ、煮込み鍋パスタ、なわけだ。

KFqyNd9o そんな煮込みラーメンにも洋風の波が来ている。「白い煮込みラーメン〈ミルクシーフード味〉」(永谷園)は、牛乳とともにアサリなどの魚介のうま味が効いており、さしずめ〝チャウダー風ラーメン〞といったところ。ボストンの人からしたら「なんだこりゃ」だろう。
日本食の代表でもある〝うどん〞をも、自らアレンジの渦に巻き込むのが日本食品業界のお家芸。「フレンチの鉄人 自信の逸品 うどんのための〈きのこ〉〈トマト〉クリームソース」(日清食品チルド)は、フレンチの鉄人こと坂井宏行氏のニッコリ笑顔とともに、豪華なパスタ料理のような、シズルたっぷりのうどんの写真が並ぶ。フランスなのか、イタリアなのか、日本なのか、謎だ。
ラーメンだって、もともとは大陸の影響による創作料理なわけでアレンジにアレンジが加えられて今のカタチとなっている。 本場は本場。亜流は亜流。「現地に行かないと現地の味が楽しめない」という方が、夢があって面白い。

日本食糧新聞社 新製品トレンド 編集長
武藤麻実子

adminコラムなんちゃって麺が一番好きなのは日本人  海外で日本のラーメンが流行している話はよく聞くが、実際は〝なんちゃってラーメン〞であることが珍しくない。いくら〝日本風〞をうたっても、そこは食文化の違いで許されよう。なぜなら、世界一〝なんちゃってアレンジ〞が大好きな日本人が、そんなこと言えた立場じゃないからだ。それを表すように、即席麺の新製品のアレンジも混迷を極めている。 まずは、イタリア人もビックリなパスタのラーメン化だ。「日清 パスタなラーメン 〈オニオン香るクリーミーチャウダ〉〈魚介風味の完熟トマトスープ〉」(日清食品冷凍)は、平打ち生パスタ〝タリアテッレ〞を〝ズルズル〞と箸で食べる。 鍋の締めにラーメンを入れるのが当たり前になった昨今だが、「キユーピー 3 分クッキング 鍋パスタ用〈クリームソース〉〈トマトソース〉」(キユーピー)は、パスタを乾麺の状態から加えることを前提とした鍋つゆ。煮込み鍋ラーメンならぬ、煮込み鍋パスタ、なわけだ。  そんな煮込みラーメンにも洋風の波が来ている。「白い煮込みラーメン〈ミルクシーフード味〉」(永谷園)は、牛乳とともにアサリなどの魚介のうま味が効いており、さしずめ〝チャウダー風ラーメン〞といったところ。ボストンの人からしたら「なんだこりゃ」だろう。 日本食の代表でもある〝うどん〞をも、自らアレンジの渦に巻き込むのが日本食品業界のお家芸。「フレンチの鉄人 自信の逸品 うどんのための〈きのこ〉〈トマト〉クリームソース」(日清食品チルド)は、フレンチの鉄人こと坂井宏行氏のニッコリ笑顔とともに、豪華なパスタ料理のような、シズルたっぷりのうどんの写真が並ぶ。フランスなのか、イタリアなのか、日本なのか、謎だ。 ラーメンだって、もともとは大陸の影響による創作料理なわけでアレンジにアレンジが加えられて今のカタチとなっている。 本場は本場。亜流は亜流。「現地に行かないと現地の味が楽しめない」という方が、夢があって面白い。 日本食糧新聞社 新製品トレンド 編集長 武藤麻実子あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!