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ドラえもんの未来道具、30年以上を経て現実世界に

味源「カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉」
「カップラーメンをもっとおいしくします」。こんなコンセプトの商品が売れている。
インターネット上でも非常に話題となり、日本食糧新聞(13年12月9日付)でも紹介しているのが「カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉」(メーカー:味源)。面白いのは、醤油・味噌・豚骨……、どんな種類の即席麺にも対応しうるところ。活発な巨大市場と併走できるならば、なかなか〝うまい〟商品ではなかろうか。
しかし私が本品を知った際、まず思い浮かんだのは〝ドラえもん〟だった。ひみつの道具に同様のコンセプトのアイテムが存在していたのを皆さんはご存じだろうか⁉
そのアイテムとは、「味のもとのもと」(※注)。ジャイアン特製の「ジャイアンシチュー」にふりかけるやいなや超絶においしくなり、のび太がむさぼるように食べる描写を見て、幼心に「これは、魔法の粉だな〜」と思ったものであった。それが77年(掲載は「てんとう虫コミックス13巻」初版)、36年の時を経て、「魔法の粉」がリアル世界で具現化したことになる。なんて長い年月を必要としたのだろう!
もっとも〝ドラえもん〟の「魔法の粉」と、〝現実〟の「魔法の粉」には各々メリット・デメリットがある。まず〝現実〟の方は、商品名の通り〝麺〟に限定される。一方〝ドラえもん〟はおそらく万能。なぜなら人間にかけてもおいしそうになってしまうから。これが、デメリットでもある(マンガのオチ)。
そして一番の違いは、〝現実〟の場合「魔法の粉」がなくても即席麺は十分においしいという点。あくまでも、飽きが来ないように、より深みを出すために、というトッピング的発想とレベルアップの意味合いが大きい。
昨今の即席麺の完成度の高さを「ジャイアンシチュー」と比較するのは愚の骨頂。とはいえ、「魔法の粉」という怪しくも魅力的な響きだけでなく、需要があったからこそ反響も生まれた事実は否めない。
※=名称をアニメでは幾度となく変更。直近では「スーパーグルメスパイス」に改名
日本食糧新聞社 新製品トレンド 編集長
武藤麻実子

adminコラムドラえもんの未来道具、30年以上を経て現実世界に 味源「カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉」 「カップラーメンをもっとおいしくします」。こんなコンセプトの商品が売れている。 インターネット上でも非常に話題となり、日本食糧新聞(13年12月9日付)でも紹介しているのが「カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉」(メーカー:味源)。面白いのは、醤油・味噌・豚骨……、どんな種類の即席麺にも対応しうるところ。活発な巨大市場と併走できるならば、なかなか〝うまい〟商品ではなかろうか。 しかし私が本品を知った際、まず思い浮かんだのは〝ドラえもん〟だった。ひみつの道具に同様のコンセプトのアイテムが存在していたのを皆さんはご存じだろうか⁉ そのアイテムとは、「味のもとのもと」(※注)。ジャイアン特製の「ジャイアンシチュー」にふりかけるやいなや超絶においしくなり、のび太がむさぼるように食べる描写を見て、幼心に「これは、魔法の粉だな〜」と思ったものであった。それが77年(掲載は「てんとう虫コミックス13巻」初版)、36年の時を経て、「魔法の粉」がリアル世界で具現化したことになる。なんて長い年月を必要としたのだろう! もっとも〝ドラえもん〟の「魔法の粉」と、〝現実〟の「魔法の粉」には各々メリット・デメリットがある。まず〝現実〟の方は、商品名の通り〝麺〟に限定される。一方〝ドラえもん〟はおそらく万能。なぜなら人間にかけてもおいしそうになってしまうから。これが、デメリットでもある(マンガのオチ)。 そして一番の違いは、〝現実〟の場合「魔法の粉」がなくても即席麺は十分においしいという点。あくまでも、飽きが来ないように、より深みを出すために、というトッピング的発想とレベルアップの意味合いが大きい。 昨今の即席麺の完成度の高さを「ジャイアンシチュー」と比較するのは愚の骨頂。とはいえ、「魔法の粉」という怪しくも魅力的な響きだけでなく、需要があったからこそ反響も生まれた事実は否めない。 ※=名称をアニメでは幾度となく変更。直近では「スーパーグルメスパイス」に改名 日本食糧新聞社 新製品トレンド 編集長 武藤麻実子あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!