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めしばな刑事タチバナ9 [ラーメン・サバイバー]

テレビドラマもスタートした
庶民派グルメマンガのラーメンエピソードを読む

原作:坂戸 佐兵衛
作画:旅井 とり
徳間書店
コミック判/194ページ
552円(税別)
2013年4月15日(第9巻初版)

グルメマンガの世界は奥が深い。マンガは読者層が広く気軽に読める媒体なので、素人には簡単につくられているように思えるが、そうではない。誰にとっても取っ付きやすいということは、言い換えればすぐに飽きられやすいということだ。長い連載のあいだに、ずっと同じクオリティー、同じテンションで描き続けていかなければ、すぐに人気を失ってしまう。特に、グルメマンガのように「ウンチク」情報を中心にした分野では、それは決してたやすいことではない。食に関する関心がこれほど高い現代においても、ヒット作品は分野ごとにごく限られているのが、グルメマンガで成功することの難しさを物語っている。
本書は大人向けのマンガ週刊誌で人気を集めているグルメ系マンガで、すでにコミックス9巻が発売になり、今春からはテレビドラマもスタートした。いわゆるラーメンマンガではなく、さまざまな分野の料理が題材になっているのだが、基本的にはどれも丼物など庶民の食文化が中心だ。そこで当然、ラーメンに関するエピソードも随所に登場しているし、最新刊であるこの9巻では、後半の約半分がラーメンをテーマにした展開となっている。
この作品の特徴は、これまで主流であったグルメマンガとは少し異なり、料理自体や作り手側のウンチクがほとんどないことだ。描かれているのは、お客である食べ手側からの視点で語られる大衆グルメの世界である。業界にいる人間からするとやや食い足りない部分もあるが、これがお客の視点なのだと考えれば、参考になる要素は決して少なくないと思えるのだ。
(藩田伊庵)

adminコラムめしばな刑事タチバナ9 [ラーメン・サバイバー] テレビドラマもスタートした 庶民派グルメマンガのラーメンエピソードを読む 原作:坂戸 佐兵衛 作画:旅井 とり 徳間書店 コミック判/194ページ 552円(税別) 2013年4月15日(第9巻初版) グルメマンガの世界は奥が深い。マンガは読者層が広く気軽に読める媒体なので、素人には簡単につくられているように思えるが、そうではない。誰にとっても取っ付きやすいということは、言い換えればすぐに飽きられやすいということだ。長い連載のあいだに、ずっと同じクオリティー、同じテンションで描き続けていかなければ、すぐに人気を失ってしまう。特に、グルメマンガのように「ウンチク」情報を中心にした分野では、それは決してたやすいことではない。食に関する関心がこれほど高い現代においても、ヒット作品は分野ごとにごく限られているのが、グルメマンガで成功することの難しさを物語っている。 本書は大人向けのマンガ週刊誌で人気を集めているグルメ系マンガで、すでにコミックス9巻が発売になり、今春からはテレビドラマもスタートした。いわゆるラーメンマンガではなく、さまざまな分野の料理が題材になっているのだが、基本的にはどれも丼物など庶民の食文化が中心だ。そこで当然、ラーメンに関するエピソードも随所に登場しているし、最新刊であるこの9巻では、後半の約半分がラーメンをテーマにした展開となっている。 この作品の特徴は、これまで主流であったグルメマンガとは少し異なり、料理自体や作り手側のウンチクがほとんどないことだ。描かれているのは、お客である食べ手側からの視点で語られる大衆グルメの世界である。業界にいる人間からするとやや食い足りない部分もあるが、これがお客の視点なのだと考えれば、参考になる要素は決して少なくないと思えるのだ。 (藩田伊庵)あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!