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誰も知らない中国拉麺之路 ──日本ラーメンの源流を探る

坂本 一敏 著
小学館(小学館101新書)
新書/240頁
740円(税別)
2008年12月6日 刊行

誰もが知る通り、ラーメンのルーツは中国にある。しかし、すっかり日本の国民食となってしまったラーメン本来の姿を、私たち日本人はすでに見失ってしまった。その中国料理としての「拉麺(ラーメン)」の本質を徹底的に追い求めたのが、本書の著者である坂本氏だ。
坂本氏は大手旅行会社の社員として長い期間中国を担当し、訪中は延べ200回を超えるという中国通。北京事務所の所長も務めた同氏が、20年という歳月を費やして中国各地の麺料理を食べ歩き、「すべての省と自治区を踏破して」集めた1000種類近くの資料をもとに書き上げたのが本書だ。本書にも記載されている通り、インスタントラーメンの始祖である安藤百福氏は、中国に存在するさまざまな麺を食べ歩き、その旅程を「麺ロード」と呼んだが、それに対して、日本に伝わったラーメン(拉麺)が中国でどう広まって行ったのかを追求したのが本書であり、著者はその軌跡を「ラーメンロード(拉麺之路)」と呼んでいるのである。
本書の中で坂本氏は、「中国にはラーメンはない」と言う。これは、中国語で「拉麺」というのは麺を引っぱって伸ばす作り方を指す言葉であって料理名ではないから、という理由だそうだ。その他にも、『本場、四川の「担担麺」はニセ物?』『「広東麺」も中国にはない!』等々、目次を見ただけで興味津々の見出しが並ぶ。そして、極めつけは前述のラーメンロードについて。その起点は「山東省にあった」という著者の中国探訪の詳細は、ぜひ本書を手に取って確認してほしい。
(藩田伊庵)

adminコラム誰も知らない中国拉麺之路 ──日本ラーメンの源流を探る 坂本 一敏 著 小学館(小学館101新書) 新書/240頁 740円(税別) 2008年12月6日 刊行 誰もが知る通り、ラーメンのルーツは中国にある。しかし、すっかり日本の国民食となってしまったラーメン本来の姿を、私たち日本人はすでに見失ってしまった。その中国料理としての「拉麺(ラーメン)」の本質を徹底的に追い求めたのが、本書の著者である坂本氏だ。 坂本氏は大手旅行会社の社員として長い期間中国を担当し、訪中は延べ200回を超えるという中国通。北京事務所の所長も務めた同氏が、20年という歳月を費やして中国各地の麺料理を食べ歩き、「すべての省と自治区を踏破して」集めた1000種類近くの資料をもとに書き上げたのが本書だ。本書にも記載されている通り、インスタントラーメンの始祖である安藤百福氏は、中国に存在するさまざまな麺を食べ歩き、その旅程を「麺ロード」と呼んだが、それに対して、日本に伝わったラーメン(拉麺)が中国でどう広まって行ったのかを追求したのが本書であり、著者はその軌跡を「ラーメンロード(拉麺之路)」と呼んでいるのである。 本書の中で坂本氏は、「中国にはラーメンはない」と言う。これは、中国語で「拉麺」というのは麺を引っぱって伸ばす作り方を指す言葉であって料理名ではないから、という理由だそうだ。その他にも、『本場、四川の「担担麺」はニセ物?』『「広東麺」も中国にはない!』等々、目次を見ただけで興味津々の見出しが並ぶ。そして、極めつけは前述のラーメンロードについて。その起点は「山東省にあった」という著者の中国探訪の詳細は、ぜひ本書を手に取って確認してほしい。 (藩田伊庵)あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!