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居酒屋の名物締めラーメン

ラーソーメン 420円(替え玉105円)
ふとっぱら
経営=(株)レインボーカラー
所在地=天神総本店・福岡市中央区天神2─8─22 ウエストサイド天神ビル8階、他7店舗
営業時間=午後6時~翌午前6時、無休


8店舗で月間万食以上── 火付け役はバンドの口コミ

福岡に「ラーソーメン」という居酒屋の締め料理がある。博多ラーメンの細麺を氷水に放ち、醤油ベースの和風つけ汁に付けて食べるもので、「ラーメンをそうめんのように食べる」ことからラーソーメンという。
本品は居酒屋「ふとっぱら」(8店舗)の名物料理。来店客の8割が締めに注文し、これだけを目当てに訪れるハシゴ客も多い。売上げは全店合計で月間2万食以上。替え玉の注文も多く1人2~2玉も珍しくない。
発案者の松本幸弘社長は1980年、大学を中退して屋台居酒屋を創業。すぐにラーソーメンを思いついたが、屋台では水道水の確保が難しかったため断念。3年後、念願のラーソーメンを実現するため店舗出店を果たしが、当初はそれほど売れなかった。
有名になったのは、実はここ数年のこと。火付け役は福岡に出入りする芸能人、主にロックバンドのメンバーだ。翌朝6時まで営業しているため、バンドの多くがライブの打ち上げに同店を利用し、いつの間にか「福岡遠征はラーソーメンで締める」のが業界のお約束になったとか。それが口コミで県外に伝わり、ラーソーメン目当ての観光客が急増したという。
調理法は極めてシンプル。博多ラーメンの細麺(生110g)をゆで、冷水でよく洗い、そうめんのように氷水に放ち、甘口醤油ベースの和風つけ汁、青ネギとショウガの薬味とセットで提供する。ポイントは細麺のゆで時間を長くすることだ。
植原淳也店舗統轄部長は「普通の博多ラーメンだと30秒ほどですが、ラーソーメンの場合は2分強はゆでます」と明かし、「冷水でよく締めるので、ヤワヤワぐらいのゆで加減がベスト。それでも『コシが強く喉越しがよい』と喜ばれています」と説く。
つけ汁は、甘口醤油をベースにカツオだしなどを合わせた濃厚な味わい。「看板料理の誇りをかけて鮮度を徹底。各店とも当日仕込みはカツオだしを引く作業から始まります」(植原氏)と言う。
まさに〝ありそうでなかった〟がふさわしい明快な逸品だ。


杉山 裕秋(すぎやまひろあき)

広告会社勤務歴20年。FCAJフードコーディネーター1級。ホテル・旅館、観光、食品会社、商社、外食企業などを担当し、食をテーマに“売れる企画づくり”に知恵を絞っている。ラーメンとセブンアップ(炭酸飲料)をこよなく愛する情熱系営業マン。

adminコラム居酒屋の名物締めラーメン ラーソーメン 420円(替え玉105円) ふとっぱら 経営=(株)レインボーカラー 所在地=天神総本店・福岡市中央区天神2─8─22 ウエストサイド天神ビル8階、他7店舗 営業時間=午後6時~翌午前6時、無休 8店舗で月間万食以上── 火付け役はバンドの口コミ 福岡に「ラーソーメン」という居酒屋の締め料理がある。博多ラーメンの細麺を氷水に放ち、醤油ベースの和風つけ汁に付けて食べるもので、「ラーメンをそうめんのように食べる」ことからラーソーメンという。 本品は居酒屋「ふとっぱら」(8店舗)の名物料理。来店客の8割が締めに注文し、これだけを目当てに訪れるハシゴ客も多い。売上げは全店合計で月間2万食以上。替え玉の注文も多く1人2~2玉も珍しくない。 発案者の松本幸弘社長は1980年、大学を中退して屋台居酒屋を創業。すぐにラーソーメンを思いついたが、屋台では水道水の確保が難しかったため断念。3年後、念願のラーソーメンを実現するため店舗出店を果たしが、当初はそれほど売れなかった。 有名になったのは、実はここ数年のこと。火付け役は福岡に出入りする芸能人、主にロックバンドのメンバーだ。翌朝6時まで営業しているため、バンドの多くがライブの打ち上げに同店を利用し、いつの間にか「福岡遠征はラーソーメンで締める」のが業界のお約束になったとか。それが口コミで県外に伝わり、ラーソーメン目当ての観光客が急増したという。 調理法は極めてシンプル。博多ラーメンの細麺(生110g)をゆで、冷水でよく洗い、そうめんのように氷水に放ち、甘口醤油ベースの和風つけ汁、青ネギとショウガの薬味とセットで提供する。ポイントは細麺のゆで時間を長くすることだ。 植原淳也店舗統轄部長は「普通の博多ラーメンだと30秒ほどですが、ラーソーメンの場合は2分強はゆでます」と明かし、「冷水でよく締めるので、ヤワヤワぐらいのゆで加減がベスト。それでも『コシが強く喉越しがよい』と喜ばれています」と説く。 つけ汁は、甘口醤油をベースにカツオだしなどを合わせた濃厚な味わい。「看板料理の誇りをかけて鮮度を徹底。各店とも当日仕込みはカツオだしを引く作業から始まります」(植原氏)と言う。 まさに〝ありそうでなかった〟がふさわしい明快な逸品だ。 杉山 裕秋(すぎやまひろあき) 広告会社勤務歴20年。FCAJフードコーディネーター1級。ホテル・旅館、観光、食品会社、商社、外食企業などを担当し、食をテーマに“売れる企画づくり”に知恵を絞っている。ラーメンとセブンアップ(炭酸飲料)をこよなく愛する情熱系営業マン。あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!