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『ラーメンのある町へ!』

小野 員裕 著
新潮社
19㎝×13.4㎝/222頁/
1,300円(税別)
2004年2月25日 刊行
この連載を書くために、時には古書店をのぞくこともある。そんな店で見つけたのが本書だ。ラーメンの食べ歩きガイドブックとは思ったが、出版しているのは新潮社。新潮社といえば日本を代表する老舗の文芸出版社だ。その新潮社が、こんなラーメンのガイド本も出していたのか! と、少し驚きながらページをめくる。著者は、文筆家、出張コック、「横濱カレーミュージアム」初代名誉館長などの肩書きもある一風変わった経歴の持ち主であり、ラーメンやカレーなどをテーマにした著作も多い。しかも、よく見れば書き下ろしの書籍ではなく、「小説新潮」に掲載された連載を1冊にまとめたものだ。つまり、本書はグルメガイドという実用書ではなく、ある種の旅行ルポルタージュなのだ。あくまでも読み物なのである。
そう思ってよく見ると、巻頭カラーページの最後には、なぜか「ラーメンのうまい町に美女あり!」というコピーが掲げられた各地の女性の写真が……。本文を読んでなるほどと分かった。この本のテーマは、目次に書かれた13の地方に出かけて、その地域のうまいラーメンを食べ歩くと同時に、その地域の美女に会う、ということなのだ。だから各章ごとに、なぜかまったく唐突に地元の美女が現れ、カメラマンと一緒に食事をしたり酒を飲んだりする展開となる。確かに紹介されているラーメン店はどれも出版時点ではかなりマニアックなチョイスだし、各ラーメンの紹介もウンチク満載のマジメなものだが、全体として見ると、何とも不思議なガイドブックだ。ラーメンの世界は広く深いなぁ、とうならざるを得ない怪著なのだった。
(藩田伊庵)

adminコラム『ラーメンのある町へ!』 小野 員裕 著 新潮社 19㎝×13.4㎝/222頁/ 1,300円(税別) 2004年2月25日 刊行 この連載を書くために、時には古書店をのぞくこともある。そんな店で見つけたのが本書だ。ラーメンの食べ歩きガイドブックとは思ったが、出版しているのは新潮社。新潮社といえば日本を代表する老舗の文芸出版社だ。その新潮社が、こんなラーメンのガイド本も出していたのか! と、少し驚きながらページをめくる。著者は、文筆家、出張コック、「横濱カレーミュージアム」初代名誉館長などの肩書きもある一風変わった経歴の持ち主であり、ラーメンやカレーなどをテーマにした著作も多い。しかも、よく見れば書き下ろしの書籍ではなく、「小説新潮」に掲載された連載を1冊にまとめたものだ。つまり、本書はグルメガイドという実用書ではなく、ある種の旅行ルポルタージュなのだ。あくまでも読み物なのである。 そう思ってよく見ると、巻頭カラーページの最後には、なぜか「ラーメンのうまい町に美女あり!」というコピーが掲げられた各地の女性の写真が……。本文を読んでなるほどと分かった。この本のテーマは、目次に書かれた13の地方に出かけて、その地域のうまいラーメンを食べ歩くと同時に、その地域の美女に会う、ということなのだ。だから各章ごとに、なぜかまったく唐突に地元の美女が現れ、カメラマンと一緒に食事をしたり酒を飲んだりする展開となる。確かに紹介されているラーメン店はどれも出版時点ではかなりマニアックなチョイスだし、各ラーメンの紹介もウンチク満載のマジメなものだが、全体として見ると、何とも不思議なガイドブックだ。ラーメンの世界は広く深いなぁ、とうならざるを得ない怪著なのだった。 (藩田伊庵)あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!