ホッとする昔ながらの軽いスープ

一貫して庶民の味を守り続ける老舗。老若男女から親しまれている繁盛店。「のり一」は、まさにその2つを両立している大衆店の鏡だ。昨今のコッテリとしたトレンドとは相反する、軽いがらスープ主体の塩ラーメンで、1日800〜1000人を集客している。
創業は1949年。立地は鹿児島の繁華街・天文館の端。メニューはラーメンとライスのみ。客層は老若男女と幅広いが、とくに居酒屋帰りのお客が多いことで有名。夜9時から深夜までは、締めラーメン目当ての常連客で満席が絶えない。
店舗はカウンター12席とテーブル席4席4卓で小規模だが、日販は平均800杯、繁忙期は1000杯強に達する。価格は中300円、大350円。夜8時以降は100円アップする。これは、ピークタイムの深夜過ぎまで働いてもらう従業員の賃金引き上げを反映させたものだという。
ラーメン作りも極めてシンプル。がらスープは、鶏がら8、豚骨2の割合で2時間炊いたもの。これに食塩と隠し味の醤油を加えれば完成。麺は中太ストレート120g(生)。具材は黒豆モヤシ、煮豚、青ネギだけ。これに食塩、コショウ、ニンニク、七味唐辛子を加えて自分好みに調味するのが〝のり一流〟だ。
個性的な独自の味をアピールするのではなく、お客のTPOに合わせた変わらぬ味を守り続ける。このような素朴なラーメンがもっと見直されるべきではなかろうか。

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酒飲み後に欠かせぬ締めの1杯 1日1,000杯以上も

酒を飲んだ後は格別の味わい
ラーメン 中300円 大350円
※午後8時以降100円アップ
日販=800〜1,000杯


岡安 秀一(おかやす・しゅういち)

発行部数6万2,000部の外食専門紙「日食外食レストラン新聞」編集長。「理論より実践」「システムよりマインド」を理念に新聞編集の他、料理書籍の発行、食品メーカーの商品開発などに携わっている。昨年、当紙「ラーメン新聞」をプロデュース。

adminコラムホッとする昔ながらの軽いスープ 一貫して庶民の味を守り続ける老舗。老若男女から親しまれている繁盛店。「のり一」は、まさにその2つを両立している大衆店の鏡だ。昨今のコッテリとしたトレンドとは相反する、軽いがらスープ主体の塩ラーメンで、1日800〜1000人を集客している。 創業は1949年。立地は鹿児島の繁華街・天文館の端。メニューはラーメンとライスのみ。客層は老若男女と幅広いが、とくに居酒屋帰りのお客が多いことで有名。夜9時から深夜までは、締めラーメン目当ての常連客で満席が絶えない。 店舗はカウンター12席とテーブル席4席4卓で小規模だが、日販は平均800杯、繁忙期は1000杯強に達する。価格は中300円、大350円。夜8時以降は100円アップする。これは、ピークタイムの深夜過ぎまで働いてもらう従業員の賃金引き上げを反映させたものだという。 ラーメン作りも極めてシンプル。がらスープは、鶏がら8、豚骨2の割合で2時間炊いたもの。これに食塩と隠し味の醤油を加えれば完成。麺は中太ストレート120g(生)。具材は黒豆モヤシ、煮豚、青ネギだけ。これに食塩、コショウ、ニンニク、七味唐辛子を加えて自分好みに調味するのが〝のり一流〟だ。 個性的な独自の味をアピールするのではなく、お客のTPOに合わせた変わらぬ味を守り続ける。このような素朴なラーメンがもっと見直されるべきではなかろうか。 酒飲み後に欠かせぬ締めの1杯 1日1,000杯以上も 酒を飲んだ後は格別の味わい ラーメン 中300円 大350円 ※午後8時以降100円アップ 日販=800〜1,000杯 岡安 秀一(おかやす・しゅういち) 発行部数6万2,000部の外食専門紙「日食外食レストラン新聞」編集長。「理論より実践」「システムよりマインド」を理念に新聞編集の他、料理書籍の発行、食品メーカーの商品開発などに携わっている。昨年、当紙「ラーメン新聞」をプロデュース。あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!