『ラーメン二郎にまなぶ経営学』

ラーメン二郎にまなぶ経営学

タイトルを読んだだけでは、またラーメンブームに便乗したキワモノ本かと考えがちだが、そうではない。本書はしごく真っ当な経営学の入門書だし、著者は、国立大学の経営大学院で経営学を教える准教授なのだから。
帯に「ラーメン二郎から経営学の基本がわかる!」と書かれている通り、これは学生を中心とした多くの若者に人気の高い「ラーメン二郎」を題材にして経営学の基礎をレクチャーするという、非常にマジメなスタンスで書かれた教科書なのだ。
目次を開いてよく見ると、各章の大見出しの脇に、「セグメンテーション」「ポジショニング」「コア・バリュー」などといった経営用語が並んでいる。つまり、著者が書きたかったテーマというのは、実はこのサブタイトル部分に違いない。実際に読み進めてみると、ラーメン二郎という題材だけで、よくぞここまで幅広い論点を1冊に盛り込んだものだと感心するほど、さまざまな視点から「二郎」と「ジロリアン」を分析している。
題材の中心はラーメン二郎だが、その他にもマクドナルドやゼンショーをはじめ、現在の日本を代表するさまざまな企業やブランド、ラーメン業界のウンチクと裏話、はては有名なラーメン業界漫画まで、ありとあらゆるネタが満載だ。
著者は自ら、「ジロリアン・経営学者」の肩書きでこの本を出版しているが、むしろ本書は、ラーメン二郎に対して何のこだわりも愛着もない読者にとって、より有益な内容であるように思えるのは気のせいだろうか。
(藩田伊庵)
田幸裕 著
東洋経済新報社 発行
四六判ソフトカバー/205頁/1,500円(税別)
2010年12月 刊行

adminコラム『ラーメン二郎にまなぶ経営学』 タイトルを読んだだけでは、またラーメンブームに便乗したキワモノ本かと考えがちだが、そうではない。本書はしごく真っ当な経営学の入門書だし、著者は、国立大学の経営大学院で経営学を教える准教授なのだから。 帯に「ラーメン二郎から経営学の基本がわかる!」と書かれている通り、これは学生を中心とした多くの若者に人気の高い「ラーメン二郎」を題材にして経営学の基礎をレクチャーするという、非常にマジメなスタンスで書かれた教科書なのだ。 目次を開いてよく見ると、各章の大見出しの脇に、「セグメンテーション」「ポジショニング」「コア・バリュー」などといった経営用語が並んでいる。つまり、著者が書きたかったテーマというのは、実はこのサブタイトル部分に違いない。実際に読み進めてみると、ラーメン二郎という題材だけで、よくぞここまで幅広い論点を1冊に盛り込んだものだと感心するほど、さまざまな視点から「二郎」と「ジロリアン」を分析している。 題材の中心はラーメン二郎だが、その他にもマクドナルドやゼンショーをはじめ、現在の日本を代表するさまざまな企業やブランド、ラーメン業界のウンチクと裏話、はては有名なラーメン業界漫画まで、ありとあらゆるネタが満載だ。 著者は自ら、「ジロリアン・経営学者」の肩書きでこの本を出版しているが、むしろ本書は、ラーメン二郎に対して何のこだわりも愛着もない読者にとって、より有益な内容であるように思えるのは気のせいだろうか。 (藩田伊庵) 田幸裕 著 東洋経済新報社 発行 四六判ソフトカバー/205頁/1,500円(税別) 2010年12月 刊行あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!