おいしさだけではない運営の工夫

おいしさだけではない運営の工夫

「康竜」は、東京・中目黒に本店を持ち、新宿、銀座、秋葉原、そして沖縄などに支店を持つ新興チェーンである。独自のストレート極細麺と博多風の濃厚な豚骨スープ、そして博多の万能ネギなど、最新のトレンドではないが、ひとつの時代を象徴する味には違いない。
しかし、この康竜は、そのラーメン自体もさることながら、その注文方法のユニークさでも際立っている。店舗に入ると注文時に渡されるのは、「お客様お好み表」という1枚の小さな紙。そこには、「麺の太さ」「麺の硬さ」「味の濃さ」「油加減」など7つの項目について、自分の好みを指定する選択肢がある。この「お好み表」に記載して提出することで、間違いなく自分好みのラーメンが目の前に置かれるのだ。また、カウンターの各席には「替玉くん」という不思議な装置が置かれている。いちいちスタッフを呼ばなくても、この機械にコインを入れると替玉の注文ができる。何と、お冷やもカウンターにあるドラフトタワーのような給水器から自分で直接注ぐことができるのだ。
さらに康竜お薦めの「自分仕立てラーメン」(800円)では、「味付半熟玉子」「有明のり」「きくらげ」などといった8種類のトッピングから4種類を自由に選んで追加することができる。
近年人気の一部のラーメン店では、注文時に自分の好みを店側に伝える「符丁」のような独特の言い回しがある。しかし、そうした常連風のやり取りが煩わしいお客にとっては、こうしたセルフサービスのようなシステムが逆にうれしいものだ。


食品業界人がうなるラーメン 康竜「自分仕立てラーメン」800円

康竜「自分仕立てラーメン」800円

(パイ)ウォーターで炊き出した豚骨スープと独自開発した極細麺の相性が抜群。セルフ機器で替玉を注文。


康竜

康竜

東京・中目黒の本店のほか8店舗を展開。
食欲をかき立てる真っ赤な看板と提灯が目印


鷲見 けんじ(わしみ・けんじ)

外食産業の黎明期から、FFやFRなどの動向を消費者の目線で見続けてきたアンチグルメな庶民派ジャーナリスト。顧客の気持ちを外食企業に伝えるべく、甘口辛口を織り交ぜて批評。朝マックとロイホのカレーフェアをこよなく愛する。

adminコラムおいしさだけではない運営の工夫 「康竜」は、東京・中目黒に本店を持ち、新宿、銀座、秋葉原、そして沖縄などに支店を持つ新興チェーンである。独自のストレート極細麺と博多風の濃厚な豚骨スープ、そして博多の万能ネギなど、最新のトレンドではないが、ひとつの時代を象徴する味には違いない。 しかし、この康竜は、そのラーメン自体もさることながら、その注文方法のユニークさでも際立っている。店舗に入ると注文時に渡されるのは、「お客様お好み表」という1枚の小さな紙。そこには、「麺の太さ」「麺の硬さ」「味の濃さ」「油加減」など7つの項目について、自分の好みを指定する選択肢がある。この「お好み表」に記載して提出することで、間違いなく自分好みのラーメンが目の前に置かれるのだ。また、カウンターの各席には「替玉くん」という不思議な装置が置かれている。いちいちスタッフを呼ばなくても、この機械にコインを入れると替玉の注文ができる。何と、お冷やもカウンターにあるドラフトタワーのような給水器から自分で直接注ぐことができるのだ。 さらに康竜お薦めの「自分仕立てラーメン」(800円)では、「味付半熟玉子」「有明のり」「きくらげ」などといった8種類のトッピングから4種類を自由に選んで追加することができる。 近年人気の一部のラーメン店では、注文時に自分の好みを店側に伝える「符丁」のような独特の言い回しがある。しかし、そうした常連風のやり取りが煩わしいお客にとっては、こうしたセルフサービスのようなシステムが逆にうれしいものだ。 食品業界人がうなるラーメン 康竜「自分仕立てラーメン」800円 (パイ)ウォーターで炊き出した豚骨スープと独自開発した極細麺の相性が抜群。セルフ機器で替玉を注文。 康竜 東京・中目黒の本店のほか8店舗を展開。 食欲をかき立てる真っ赤な看板と提灯が目印 鷲見 けんじ(わしみ・けんじ) 外食産業の黎明期から、FFやFRなどの動向を消費者の目線で見続けてきたアンチグルメな庶民派ジャーナリスト。顧客の気持ちを外食企業に伝えるべく、甘口辛口を織り交ぜて批評。朝マックとロイホのカレーフェアをこよなく愛する。あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!