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ウンチク語る熱い情熱

その名も「ラーメン」というシンプルなこの本は、1985年つまり昭和60年に発行されている。著者は日本ラーメン研究会(編)という怪しい団体。しかし、この本を出版したのは、あの「四季報」を出している東洋経済新報社という堅めの出版社なのだ。
本書は、ラーメンに関して、特にインスタントラーメンについてさまざまな角度からネタを集めた、いわば雑学本の類だ。見るからに時代がかった表紙の本だが、この本には日本人のラーメン好きな一面を伝える情熱が詰まっている。それが、今回本書を紹介しようと思った主な理由だ。
本書の中では、ラーメン店で食べる外食のラーメンと袋やカップに入ったインスタントラーメンがほぼ同列に論じられている。恐らく、当時インスタントラーメンというのは、ある意味で日本文化を象徴する食べ物という認識だったのだろう。
当時発売されていたインスタントラーメンのパッケージやテレビCMなどの紹介ページもあり、またこだわりのラーメン店として、今でも有名な熊本の「桂花」や杉並の「春木屋」といった老舗のラーメン店が紹介され、当時から名店として知られていたことも分かる。
もちろん、学術的に論じられている本ではないが、そこには今から25年以上も前に「とにかくラーメンについてウンチクを語りたかった」という人々の熱い想いがあふれているのだ。
大卒の初任給が13万円ほどであった当時、このB6版のソフトカバー単行本に980円という値段が付けられていたという事実もまた、それを象徴しているように思えるのだった。
(藩田伊庵)
東洋経済新報社 発行
日本ラーメン研究会 編
B6版 二〇〇頁 九八〇円
昭和60年4月11日発行

adminコラムウンチク語る熱い情熱 その名も「ラーメン」というシンプルなこの本は、1985年つまり昭和60年に発行されている。著者は日本ラーメン研究会(編)という怪しい団体。しかし、この本を出版したのは、あの「四季報」を出している東洋経済新報社という堅めの出版社なのだ。 本書は、ラーメンに関して、特にインスタントラーメンについてさまざまな角度からネタを集めた、いわば雑学本の類だ。見るからに時代がかった表紙の本だが、この本には日本人のラーメン好きな一面を伝える情熱が詰まっている。それが、今回本書を紹介しようと思った主な理由だ。 本書の中では、ラーメン店で食べる外食のラーメンと袋やカップに入ったインスタントラーメンがほぼ同列に論じられている。恐らく、当時インスタントラーメンというのは、ある意味で日本文化を象徴する食べ物という認識だったのだろう。 当時発売されていたインスタントラーメンのパッケージやテレビCMなどの紹介ページもあり、またこだわりのラーメン店として、今でも有名な熊本の「桂花」や杉並の「春木屋」といった老舗のラーメン店が紹介され、当時から名店として知られていたことも分かる。 もちろん、学術的に論じられている本ではないが、そこには今から25年以上も前に「とにかくラーメンについてウンチクを語りたかった」という人々の熱い想いがあふれているのだ。 大卒の初任給が13万円ほどであった当時、このB6版のソフトカバー単行本に980円という値段が付けられていたという事実もまた、それを象徴しているように思えるのだった。 (藩田伊庵) 東洋経済新報社 発行 日本ラーメン研究会 編 B6版 二〇〇頁 九八〇円 昭和60年4月11日発行あたらしい視点でラーメンを伝える情報誌!